確証バイアスってなに?
確証バイアス(かくしょうバイアス)とは、自分が「こうだ」と思っていることを信じたまま、都合のいい情報ばかりを集めてしまう心のクセのことです。
つまり、自分の考えを「正しい」と思いこむあまり、それに合う情報だけ信じて、反対の情報を無視したり軽く見たりしてしまうのです。
どうしてそんな考えになるの?
人は、自分が間違っているとは思いたくありません。
だから、「やっぱり自分は正しかった」と感じられる情報に安心するんです。
日常でよくある確証バイアスの例
① 血液型の性格占い
- A型の人が「A型はまじめ」って言われると、まじめな自分の行動ばかり思い出して「当たってる!」と感じる。
- でも、A型でもだらしない人もいるし、他の血液型にもまじめな人はいるよね。
➡ 自分に合っている情報だけを覚えて、それ以外を見ない。
② 噂を信じるとき
- 「あの先生、怒りっぽいらしいよ」と聞くと、その後に少しでも先生が怒っているのを見るたびに「やっぱりね!」と思ってしまう。
- でも、その先生が優しく接している場面は見過ごす。
➡ 最初のイメージを強める情報だけを集めてしまう。
③ ネットで調べものをするとき
- 「このサプリは効くはず」と思って調べると、「効いた!」というレビューばかり読む。
- 「効果がなかった」という記事は無視したり信じなかったりする。
➡ 自分が信じたい情報ばかりを選んでしまう。
なぜ知っておくといいの?
確証バイアスに気づかないままでいると…
- 誤った情報を信じ続けてしまう
- 他人の意見を聞けなくなる
- 公平な判断ができなくなる
つまり、「思い込み」にとらわれて、本当のことが見えにくくなるんです。
まとめ
- 確証バイアスは、「自分の考えを正しいと思いすぎて、それに合う情報ばかり集めてしまう」心のクセ。
- 日常でもよく起こるし、誰にでもある自然なもの。
- 大事なのは、「反対の意見にも耳をかたむけること」や「いろんな視点から考えること」。