(放課後、学校帰りにコンビニ前)

サリー
ねえアイリーン、今日めっちゃ暑くない!?アイス食べたい〜!涼しさが足りない!!

アイリーン
はいはい。じゃあコンビニ寄ろっか。
(店内、アイスコーナーの前)

サリー
うわあ~~~……!見てこれ、アイスの棚、永遠に続くじゃん!!
もう天国?いや逆に地獄?こんなに種類あると選べないんだけど!!

アイリーン
(笑)いつもこのパターンじゃん。
最初は“これにしよ!”って言って、5分後には“やっぱこっちかも…”ってうろうろしてるよね。

サリー
いやさぁ、チョコ系もいいけど、抹茶も捨てがたいし、
あ、この期間限定のやつも魅力的すぎる!ほら、“濃厚”とか“新食感”とか、もう無理だよ〜

アイリーン
それ、“選択肢過多のパラドックス”って言うんだよ。

サリー
え、それまたカタカナ系!?おしゃれな心理学ワードきた!なにそれ、私の人生に刺さる。

アイリーン
選択肢が多すぎると、逆に決められなくなったり、
決めたあとで“あっちのほうがよかったかも…”って後悔しやすくなる心理のこと。
情報が多いのって便利なようで、実はストレスにもなるんだよ。

サリー
やばっ……私それ、アイスだけじゃなくてプリクラのポーズでも発症してる…。

アイリーン
(笑)それ、どんな病気。
でもね、そういうときは“ルール”を決めるのがいいんだって。
たとえば“5秒以内に手に取ったやつを買う”とか、“今日は白いパッケージ縛り”とか。

サリー
なるほど、それいいじゃん!よし!今日は……“名前に数字が入ってるアイス”を選ぶ!!
(棚を見て、即座に「チョコバー7」を手に取るサリー)

サリー
決定!悩まなかった自分に感動してる。アイリーン、心理学ってすごい!!

アイリーン
悩まないって、ちょっと幸せでしょ?

サリー
うん!決断の清々しさ、プライスレス!
(2人はレジに向かって歩き出す)